宗派について
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真言宗総本山・・・真言宗十八本山と呼ばれ、主要門流にそれぞれ本山を有しています。
宗祖・・・弘法大師(空海)
真言宗は、最澄と同じ時期に唐に渡った空海が、当時中国で密教の第一人者であった恵果に師事し金剛界、胎蔵界の奥義を授けられ、日本に持ち帰りました。後年には弘法大師の号を贈られ、お大師さまや弘法さまとして現在でも厚く信仰をされています。
天台宗総本山・・・延暦寺(大津市)
宗祖・・・宗祖 伝教大師
高祖 天台大師
天台宗は、中国の高層天台大師の中国天台宗を起源とし、日本では806年唐から帰国した最澄が、比叡山を拠点に天台宗を興したことからはじまります。円仁、円珍といった名僧を輩出し、平安時代から鎌倉時代にかけて、法然、道元、日蓮など代表的な宗派の開祖が比叡山で天台宗を学ぶなど、日本の仏教に多大な影響を与えました。

浄土宗総本山・・・知恩院(京都市)
宗祖・・・法然上人(円光大師)
浄土宗は、1175年に法然が中国浄土教の善導大師による
【阿弥陀仏の名を唱えれば、誰でも極楽浄土に往生できる】という教えを広めるために開宗しました。当時の仏教では出家したり、寺院に寄付などができない者は救済の対象になりませんでした。浄土宗はこうした人々の心をとらえ、広く社会に受け入れられ浸透していきました。

浄土真宗大谷派・・・真宗十派といわれる10の分派があり、それぞれに本山を有しています。
宗祖・・・親鸞聖人(見真大師)
浄土真宗は、法然に入門していた親鸞による、阿弥陀如来に帰依することを教義の中心とした宗派です。
親鸞没後は、蓮如、顕如といった名僧を輩出し、宗勢を拡大しますが、親鸞の直系の血筋の間で浄土真宗本願寺派、真宗大谷派に分かれました。

浄土真宗本願寺派・・・真宗十派といわれる10の分派があり、それぞれに本山を有しています。
宗祖・・・親鸞聖人(見真大師)
浄土真宗は、法然に入門していた親鸞による、阿弥陀如来に帰依することを教義の中心とした宗派です。
親鸞没後は、蓮如、顕如といった名僧を輩出し、宗勢を拡大しますが、親鸞の直系の血筋の間で浄土真宗本願寺派、真宗大谷派に分かれました。

禅宗本山・・・本山は、最大宗派の妙心寺派の妙心寺
宗祖・・・達磨大師
禅宗は、禅定を根本とする仏教の宗派。日本では臨済宗、曹洞宗、黄檗宗の三宗を総称して禅宗といいます。鎌倉初期に栄西とその弟子の道元が、宋の禅を日本に伝えました。栄西は臨済宗、道元は曹洞宗の開祖。黄檗宗は江戸時代に、明の隠元によって日本に伝えられました。

曹洞宗総本山・・・永平寺(福井県)
総持寺(横浜市)
宗祖・・・高祖 承陽大師(道元禅師)
曹洞宗の教えは、宋に渡り曹洞禅を学んだ道元によって日本に伝えられました。
帰国後、活動の場を越前に定め、人材の育成に注力し、名僧を多数輩出しました。特に螢山は多くの弟子を育成しながら、一般民衆に受け入れられました。

臨済宗本山・・・現在は各派ごとに本山を有しています。京都にある妙心寺は全国にある妙心寺派の本山です。
宗祖・・・宗祖 臨済義玄
開祖 明庵栄西
臨済宗は、唐時代の高僧、臨済義玄を宗祖として開かれました。鎌倉時代に中国に渡った栄西や弁円は臨済禅を学び、日本に臨済宗を伝えると武家政権の支持を拡大し、建築や庭園、山水画など文化面でも多大な影響を与えました。

日蓮宗総本山・・・久遠寺(山梨県)
宗祖・・・日蓮聖人(立正大師)
日蓮宗は、清澄寺や比叡山など各地で修業を積んだ日蓮によって開かれました。
諸国を回る中で【法華経】こそが釈迦の真実の教えであると確信し、1253年、日蓮は関東地方を中心に布教をします。その活動は命の危険や流罪などの困難を極めましたが、のちに身延山にはいり、多数の書物を書き著し、弟子の育成に尽くしました。